2023/03/29 22:29

Morris えもん(@emonMD1717)さん、この度は弘前大学医学部学士編入試験に合格おめでとうございます!


まずは簡単に自己紹介をお願いします。 


えもん ありがとうございます!えもんと申します。宜しくお願い致します。


私は国立大学歯学部を卒業後、歯科衛生士として約10年勤務しています。大学卒業後は都内で働いていましたが、祖父が誤嚥性肺炎で亡くなったことを契機に、地域で予防歯科をやりたいと思い地元の歯科診療所で勤務しています。


Morris 医学部受験を志した経緯を教えていただけますか?


えもん はい!私が医学部受験を決心したきっかけは、大きく二つあります。 


一つ目は、地域医療において全人的医療の必要性を痛感したことです。 


私の地元は高齢者が多い過疎地域で、来院される患者さんの多くが歯科以外にも様々な問題を抱えています。そのため、歯科からのアプローチだけでは限界があり、自身が総合診療医として患者さんが抱える問題を丸ごと解決してあげたいと考えるようになりました。


二つ目は、医科歯科連携の不十分さを肌で感じたことです。 


患者さんの中には、病院には何十年も通院しているのに、歯医者には全く通院しておらず口腔内がボロボロという方がいらっしゃいます。歯科疾患は全身疾患と大きな関連があります。病院に来院した段階から歯科的アプローチをすれば、より効果的な予防医療ができるのではないかと考えるようになりました。 


以上より、自身が歯科の視点を持った総合診療医として医科歯科連携の中核を担い、地域に全人的医療を提供したいと考え、医学部の受験を決意しました。


Morris 非常に明確な問題意識を持って医師を志望されたのですね。


面接等で志望動機を伝えたと思うのですが、面接官の反応はいかがでしたか?


えもん 複数校面接試験を受けましたが、面接官の反応は総じて良かったと思います。


ただ、受験開始当初は正直ここまで志望動機を明確化出来ていませんでした。Morris LABで合格者の方々に相談し、客観的なアドバイスを頂き、徐々にブラッシュアップしていきました。


Morris 確かに、えもんさんは仲間たちと協力しながら対策していた印象です。 


それでは、受験勉強を開始した際の状況を教えてください。 


えもん 本格的に受験勉強を開始したのは2020年1月です。


大学受験から10年以上期間が空いていたため、理系科目は高校の基礎から、英語はTOEICの勉強から開始しました。


受験開始時の状況は以下の通りです。 


●出身高校の偏差値:73
●出身大学の偏差値:55

●現役時代のセンター試験:数学1A:9.5割、数学2B:6割、化学:10割、生物:7割

●TOEIC勉強開始時:705


Morris ありがとうございます。


受験校をどのように選択したか教えてください。 


えもん 筑波・北大・弘前の3校を中心に受験しました。


私はフルタイム勤務のため、試験が日曜かつ半日で到着可能な距離にあるという条件で検討しました。


また、英語・生命科学がそこまで強くないので、2科目型は避けて4科目型を選択しました。 


Morris ありがとうございます。 


ちなみに、1日にどれくらいの時間を勉強に充てていましたか?


えもん はい。勉強時間は、平日は隙間時間を合わせても3時間程度、休日は6〜8時間程度でした。

 

フルタイム勤務しながらの受験でしたので、隙間時間を有効活用することと、ストレスケアを日々の生活に組み込むことに特に注意しました。 




図)勤務日のタイムスケジュール 



Morris 受験の結果について教えていただけますか。 


えもん はい。3年間の受験戦歴は以下の通りです。 


【1年目】

筑波大学:不合格

TOEIC:730、TOEFL:未受験 


【2年目】 

富山大学:1次 不合格

筑波大学:不合格

滋賀医科大学:1次 不合格

北海道大学:1次 通過、2次 不合格(上位20番台)

弘前大学:1次 不合格

TOEIC:780、TOEFL:60 


【3年目】
筑波大学:不合格
北海道大学:1次 通過、2次 不合格(上位10番台)

群馬大学:1次 通過、2次 北大と試験日重複のため辞退

富山大学:1次 不合格
福井大学:1次 不合格

弘前大学:最終合格(自己採点:物理 4割、生命科学 5-6割、数学・化学 9割)

TOEIC:870、TOEFL:75 


Morris ありがとうございます。 


合格するために有効だった取り組みはありますか?


えもん 編入受験で大きなネックとなったのが、受験校の正確な情報収集とモチベーションの維持でした。情報収集に関しては、合格者の方々から直接ご意見を頂きました。また、 Morris LABでモチベーションが上がるようなイベントを積極的に企画しました。


例えば、以下のようなイベントを企画・運営しました。 


・定例ラボミーティング(勉強の進捗報告会、受験相談会)

・受験や勉強の相談をする座談会
・志願書を作成する会 

・面接練習会
・グループディスカッション 

・各大学ごとの過去問検討会
・統計勉強会 

・朝活(6時からオンライン自習室でみんなで勉強)


受験開始から2〜3年目にかけて実力が飛躍的に伸びた実感があるのですが、Morris LABでの活動が大きかったと思います。ラボの皆さんに支えられて掴むことができた合格でした。 


Morris ご丁寧にありがとうございました。 


受験生活において1番の困難はどのようなものでしたか?


えもん 私にとって1番の困難は、やはり仕事との両立でした。


私の職場は常に多忙で、残業も多くありました。そのため勉強時間の捻出が非常に難しく、受験開始当初は非常にストレスを感じていました。 


Morris お仕事と受験勉強を両立するのは非常にハードな生活ですよね。


問題を解決するためにどのような工夫をされましたか?


えもん 私が行った工夫は大きく2つあります。 


1つ目は、体力をつけることです。良質な食事・運動・睡眠の習慣化を徹底することで、どんなに忙しくても勉強出来る心身の状態を維持出来るようにしました。私は元々虚弱体質でしたが、 受験期間を経て超健康になり、体内年齢は20歳前後を維持しています。 


2つ目は、職場環境の改善です。私は将来、総合診療医としてチーム医療をリードしたいと考えています。そのため、現在の職場のマネジメントは自身にとって良い経験になると考え、職場環境の改善に積極的に取り組みました。 


Morris それでは最後に、今後の抱負を教えてください。 


えもん はい!やはり有言実行です。

 

多くの受験生の中から私を選んで下さった弘前大学に心から感謝しています。その御厚意に報いるためにも、志望動機で掲げた目標を実現出来るように、医学生のうちから勉強は勿論のこと、社会活動や研究にも積極的に取り組みたいです。既に青森県内に基盤を置く組織とのコネクションもできており、今からとてもワクワクしています。また、学士編入生として、自身の歯科の専門性や地域医療の経験を活かし、一般生・大学・社会に対するアクションを起こしたいと考えています。 



P.S. えもんさん『情報の正確性・責任を担保するためにも、情報提供はMorris LAB内に限定する方針ですので、TwitterでのDMはご遠慮いただけますと幸いです。