2026/01/09 00:15

今回は、2026年度入学試験で大分大学に合格された、たかしさんにインタビューさせていただきました!


藤原:この度は、誠におめでとうございました! 最初に簡単に、自己紹介とご経歴を教えてください。

たかし:たかしと申します。現在31歳で歯科医師をしております。歯学部を卒業後、基礎疾患をもつ患者さんにも安全に歯科治療を提供できるようになりたいと考え、全身管理が学べる某大学病院歯科口腔外科で初期研修を行いました。現在は関連病院にて口腔外科専攻医です。 よろしくお願い致します。


藤原:医学部編入を志したきっかけについて教えてください。

たかし:はい、歯科口腔外科での臨床を通じて医学的知識が必要だと実感したためです。 歯科口腔外科のイメージといえば親知らずの抜歯や顎の骨折治療が代表的ですが、口腔に生じた悪性腫瘍の手術や化学療法なども行います。口腔がんの患者さんは糖尿病や心疾患といった基礎疾患を持つ方が多くいらっしゃいます。このような患者さんの術後は合併症リスクが高く、疾患ごとに応じた対応・管理が必要です。また手術が困難な患者さんや術後に再発・転移リスクが高い患者さんは化学療法を行います。医療の高度化により化学療法の幅が広がると同時に、化学療法による全身的な副作用管理がますます必要になります。 医師はあらゆる基礎疾患の病態を座学で学び、実習・初期研修で経験する機会があります。救急外来などの研修も必須です。歯科医師の場合はそういった教育システムがなく全身管理やエマージェンシー対応に不安があるのが現状です。 実際私も口腔がん患者さんの免疫チェックポイント阻害薬による心筋炎や術後脳梗塞、結腸壊死といった対応に苦労した経験があります。他科の専門医との連携は非常に重要ですが、入院中、緊急の事態が起こった場合ファーストコールを受けるのは主科である歯科医師です。緊急度を判断し、最低限の検査やおおまかな鑑別、全身CT のスクリーニング読影、他科専門医が診察するまでの対応はできるようになった方が患者さんのためであろうと考えました。そこで全身医学を学ぼうと研修医向けの医学書を買いあさり読んでみるのですが、ベースとなる知識が不足し読み解くのが難しいと感じました。それなら生涯学習の一つとして医学部で勉強したい!と考え医学部編入を決意しました。


藤原:なるほど、かなり具体的にありがとうございます! 歯科口腔外科という分野の難しさを感じました。。

次に、受験勉強を始めた時の状況と、受験戦歴を教えて頂けますか?

たかし:はい、高校では生物を選択し大学では細胞生物学、生化学、生理学などの基礎医学科目も履修していました。ただ、卒業から数年たっていましたし、内容も浅かったです。 英語に関してはTOEICスコアを800点台で保有していました。 受験戦歴に関しては、 幸いなことに編入試験1年目で大分大学から最終合格をいただけました。 他受験結果としては鹿児島大学は筆記落ち、島根大学3年次は筆記は通過したものの不合格でした。


藤原: 勉強はどのように進めていかれましたか?また、今振り返って失敗したと思ったこと、逆にやって良かったことはどんなことでしょうか?


たかし:臨床を継続したかったのと受験費用と進学後の費用を考え、仕事をやめることは考えませんでした。 最短かつ限られた時間で結果を出すためKALSを利用しました。 使用科目は生命科学と英語にしぼり、勉強時間は平日は4~5時間、休日は8~10時間を確保していました。 生命科学に関しては授業の完全理解とテキスト問題、基礎シリーズ一問一答集を「いつでも確実に」解けるようにすることを目標にしました。 考察問題については模試やトップレベルテストゼミで補うようにしました。 英語に関しては、過去にTOEICを趣味で受験しており、最低限のスコアは保有していました。アカデミックな英文が読めるよう、大学受験時に使用した英文解釈本を復習し、KALSの英語演習を進めていきました。また生命科学で学んだ内容に関連したreview論文を読んだりもしていました。 失敗したこととしては、論文英語への慣れが甘かったことです。毎日少しでも論文を読んでおけばよかったと試験を受けて感じました。 やってよかったことは、科学的根拠に基づく勉強法を採用したことです。当初生命科学をどのように勉強していけばよいか悩むことが多かったのですが、「科学的に効果が示された方法で勉強すれば成績が上がらないはずはない」という考えに行きつきました。アクティブリコールや分散学習を日常の学習に落とし込み、記憶を効率化できたと思います。今後の医学部の学習にも活かせると考えています。

藤原:受験勉強はいつ頃から始められたのですか?

たかし:本格的に勉強を開始したのは2024年9月でした。

藤原:お仕事もしながら受験までタイトなスケジュールだったと思いますが、時間の使い方や仕事の日も勉強をするモチベーションを保つために、工夫していた事は何かありますか?


たかし:仕事日の日中もなるべく勉強時間をつくりました。 朝は早めに病院に行きコーヒーを飲みながら30分ほど一問一答集を行う時間にしていました。 昼休みは食事した後の残り時間を医学英単語の暗記に充てました。 仕事が終わって家に帰ると寝てしまうことが多いため、図書館やカフェに直行するようにしていました。 休日は長時間勉強のチャンスです。1時間半ほどで小休憩し、3〜4時間ほどで勉強場所を変えていました。自分では集中していると思っていても、脳が集中できる時間には限界があるためイヤでも休憩していました。 モチベーションについては、カルスの対面授業のペースを参考にし、遅れないように気にかけていました。 さらに模試もペースメーカーにし、各模試で6割以上得点、偏差値60を目指していたことも原動力となっていました。 ただ長期戦ですので無理しないことも大切にしていました。どうしてもやる気が出ない日用に超ハードルを低くしたやることリストを事前に作っておき、それだけやって休養したり、カルスの合格者インタビュー動画を見たりしてました。

藤原:超ハードルを低くしたやることリストの活用は、すごい良さそうですね! 何もやらなかったという罪悪感を持つことなく心理面のケアにも繋がりますね。

今回見事に大分大学に合格されましたが、一次、二次、三次試験の対策はどのようにされましたか?

たかし:一次試験は書類審査でいわゆる医師志望理由書です。年が明けた1月から作成を開始しました。GHS会の志望理由書対策PDFを購入して作法や構成の練り方を学び、実際に書いてみました。これを文章作成が得意なチューターさんと添削、修正を繰り返しました。形になったものを様々なチューターさんやMorrisラボの先輩方に見てもらい、意見やアドバイスをいただきました。 これら意見を反映させたものを固定のチューターさんに見てもらい完成としました。 ニ次試験は生命科学と英語の筆記試験で先ほどお話した通りです。大分大学は公式の過去問がなく再現問題しかありません。KALSテキストや模試に質の高い再現問題があったため参考になりました。また頻出の内容は直前期に一通り見直しました。 三次試験はグループディスカッションと個人面接です。GD対策では、知識をインプットするためKALSの小論文テキストと「書き方のコツがよくわかる 医系小論文 頻出テーマ20」を通読し、用語の意味やテーマに対するメリット・デメリットが出てくるようにしました。ChatGPTも役に立ちました。同時にKALS、cell、GHS会のグループディスカッション対策講座をそれぞれ受講しました。KALSの対策でグループになった方々とは試験日までほぼ毎日練習を行い、力になりました。 個人面接対策はMorrisラボの先輩方にご指導していただきました。またGHS会の面接対策も利用しました。 受験が終わって感じたのですが、個人面接練習をもっともっとしておけばよかったです。本番では想定してない質問に対する柔軟さが欠けていました。

藤原:それぞれの試験に対して、様々な角度から対策を重ねていかれてたんですね! その事前の準備力が最終合格につながったんですね。

では、今回の受験で1番苦労したことはどんな事でしたか?


たかし:はい、1番苦労したことは大学ごとの志望理由を考えることでした。自分の進みたい診療科ややってみたい研究、課外活動が大学の強みや研究と一致していないことが多く、面接で十分納得させる回答ができなかったように思います。もう少し時間をかけて考えるべきでした。


藤原:なるほど、事前調べにどれだけ時間をかけられるかも難しいところですよね。 。

入学後にやりたいことや楽しみにしていることはありますか?勉学以外でも何かあればぜひ教えてください!

たかし:はい、日々口腔外科で手術やCT 、MRI画像を見ていると解剖の重要性を実感します。解剖学実習は積極的に手を動かしたいと思っています。また常に臨床を意識し、座学と実臨床の穴を埋めるとこまで勉強を行いたいです。 勉強以外ではまずは大分の温泉を全て巡ってやろうと思っています。

藤原:温泉を全て巡るという目標、楽しそうです笑。ぜひ達成してください!笑 

では最後に、受験生の方々へメッセージをお願いします!


たかし:はい、医学部編入試験は情報が少なく、始めるのにも勇気がいりますし、勉強を始めてからも不安要素が多いです。精神的にキツい時期が必ずありますが、そいう時こそ無理しないことも大切かもしれません。辛い時に自分はどうなりやすいか、どうすればモチベーションを保っていられるか、などあらかじめ自己分析しリスクマネジメントしておくといいと思います。みなさんのご健闘をお祈りいたします。

たかしさんは、計画的に書類作成や勉強、面接対策をされて入念な準備をされていましたね。また、LABや他の受験仲間を巻き込んでみんなで対策していたのも印象的でした!
写真は、筆記試験の会場で撮った一枚だそうです!ここまで来たぞ!という武者震いを感じますよね(^^)


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